皆さん、こんにちは。
キャスレーコンサルティングのCSVIT事業部:長澤です。

私は、システム開発を行うエンジニアと営業が所属する
社内で一番大きい「CSVIT事業部」を統括しています。

私の部門には、社内で自社サービスを開発しているエンジニア、
お客様先で大規模プロジェクトに参画しているエンジニアなど、
様々な立場の従業員が所属しています。

そのため、私たちの部門では、「エンジニア同士」「営業同士」はもちろん、
「エンジニア・営業間」がお互いの強みや弱みを理解して、チームビルディングを行い、
良い組織風土をつくることが重要だと考えています。

今回は、個人・チームそれぞれの特性をリーダーとメンバーがお互いに理解し、
安心して働ける組織を目指すために
「パーソナリティチェック『TalentQ』を活用したワークショップ」
を実施したので、ご紹介させて頂きます。

「TalentQ」とは?

人事・組織に関する世界有数のコンサルティング会社で、
企業の従業員が最大限の能力を発揮する組織づくりのサポートを行っている

「コーン・フェリー」が提供する、
個人/組織(チーム)の能力・性格・行動特性を「見える化」するための
最先端のアセスメントテストです。

TalentQでは、職場における「人との関わり」「仕事の遂行方法」「モチベーション」の
3つの領域について測定します。

事前準備

まず、ひとりひとりWeb上で30分程度のアセスメントテストに回答をします。

分析には、回答内容は勿論ですが、“回答までにかかる時間”や、
“類似した質問に対して、回答にブレがないか?”も対象になるため、
じっくりと考えながら回答するのではなく、
直感的にサクサクと回答していくことがポイントです!

ワークショップ

今回のワークショップは、全22チーム(91名)を3回に分けて実施しました。

TalentQは、ひとつのコミュニケーション・ツールとして活用しています。

アセスメントテストの結果を見せ合い、お互いの「強み・弱み」を知ります。

そして、「どうすれば、お互いに仕事を気持ちよく進めることができるか?」
という問いに対して、リーダーもメンバー関係なく、
フラットにディスカッションを行うことで相互理解を深めてほしい、というワークショップの設計になっています。

アイスブレイク『おにぎりイベント』を実施!

今回は相互理解を深めることが目的だったので、最初に雰囲気作りも工夫しました。

和やかな雰囲気の方が、「より良い意見が出るのでは?」と考えたことから
集合してすぐにワークショップを開始するのではなく、まず“おにぎりイベント”を実施!

なんと、恵比寿本社内でお米炊きました!

ワイワイと話しながら好きな具を入れ、海苔を巻いて、皆で食べる。
「同じ釜の飯を食う仲間」という、共通した体験🍙をしてもらい一体感が出たところで、
ワークショップに移ります!

いよいよワークショップ実施

お腹が満たされたところで、いよいよワークショップの開催です!

ワークショップでは、
・個人ごとの【フィードバックレポート】
・チームごとの【チームプロファイル】
の2種類のレポートを各従業員に配布し、ディスカッションを行いました。

フィードバックレポートは、こんな感じです!

中身は25ページほどあり、下記のようにグラフで分かりやすく分析されています。

チームタイプ

TalentQには数々の分析項目があります。
一例として、チームタイプについて簡単にご説明します。

チームタイプは、チームにおける役割を4つに分けて、
各従業員がどの役割を好んで行動する可能性が高いかを分析しています。

~チームプロファイル 4分類~
【エクスプローリング(EXPLORING)】

→外部へのネットワーク作りや新しいアイディア、アプローチを考案する人
 ・ネットワーカー:外部にあるリソース(人員/資材/経費)を理解し、適切に外部と接触することができる人
 ・クリエーター:アイディアと解決法を考案する人

【リーディング(LEADING)】

→目標実現のためにチームをまとめる役割
 ・ドライバー:チームメンバーの先頭に立って指揮を執る人
 ・オーガナイザー:チームメンバーの才能/資質を効果的に活用する人

【オペレーティング(OPERATING)】

→チーム構築や活動実施のサポートする役割
 ・チームビルダー:チームメンバーと団結/調和して協働する人
 ・インプリメーター:大きなアイディアを具体的で実行可能な計画に落とし込むことを得意とする人

【レビューイング(REVIEWING)】

→チームの効率性や仕事の進め方を評価/検討する役割
 ・コンプリーター:仕事の完遂を重視し、期限に間に合うように尽力する人
 ・エバリュエーター:批評的かつ客観的な分析により、チームが迷わないように行動する人

まずは、上記の「チームタイプ」や、「行動タイプ」など、
詳細な分析結果をまとめた「フィードバックレポート」をチーム内で発表しました。

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① 自分の性格・特性を知る
② 仲間に伝える
③ 仲間の性格・特性を知る
④ 理解する

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といったプロセスで、相互理解を深めました。

続いて【チームプロファイル】では、
チーム内でディスカッションを行うことで「チームの特性」や、「強み」を把握し、
チームメンバーそれぞれの役割を考えました。

例えば、

■Aチーム
「コンプリーター(仕事の完遂を重視し、期限に間に合うように尽力する)が強いけど、
 インプリメンター(大きなアイディアを具体的で実行可能な計画に落とし込むこと)が
 弱いから、具体的な計画を作った方が良さそう!」

■Bチーム
「ネットワーカー(外部にあるリソース(人員/資材/経費)を理解し、適切に外部と接触する)
 の強い人がチーム内にいないから、他チームに積極的に協力を仰ごう!」

■Cチーム
「全体的にバランスのとれたチームだから、
 それぞれが役割を認識して行動すれば強いチームになるはずだ!」

など、組織(チーム)を“もっと、よくする”ために、
役職関係なく意見を出し合うことができました。

 

ワークショップを終えて

役職など関係なくお互いを知ることができたので、
チームビルディングや良い組織風土づくりのきっかけとなる、
有意義なイベントとなりました。

また、共通の話題を見つけることが出来たので、ワークショップ終了後も

「私は繋がり重視のポイントが高かったから、チームの中心になって盛り上げます!」

「段取りが強みとして出ていたから、イベントの企画をやってみます!」

「〇〇さんのクリエーター(アイディアと解決法の源となり得る人)と、
 私のコンプリーター(仕事の完遂を重視し、期限に間に合うように尽力する)
 双方の強みを活かして、もっと良い成果を出す!」

など、お互いの性格・特性を意識した会話をよく耳にすることができました。

自分の強みと弱みを知り、他人の強みと弱みを理解し、お互いが補完しあうことは
働きやすい組織風土の醸成であったり、組織としてパフォーマンスを発揮する上で
非常に重要なポイントだと思います。

その点において、TalentQは各従業員のパーソナリティーを的確に把握できる、
非常に優れたアセスメントツールだと感じました。

今後も、こういったツールなどを活用し、
ブランドビジョン:“もっと、よくできる”の観点から
組織を改善していこうと考えています。

また、仲間と組織を“もっと、よくできる”ツールや、考え方などがあれば、
皆さまにご紹介できればと思います。

参考:コーン・フェリーについて

コーン・フェリーは、グローバルな組織コンサルティングファームです。
クライアントが戦略と人材をシンクロナイズさせることで優れたパフォーマンスを発揮する支援をします。

https://consultingjp.kornferry.com
https://www.kornferry.com/

長澤
CSVIT事業部 長澤
システム開発を行うエンジニアと営業が所属する、社内で一番大きい「CSVIT事業部」を統括しています。